1963年イギリス、ロンドン生まれ。
89年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了。常に自らの日常をスキャンダラスとも言うべき赤裸々な形に表現した作品を発表し続けている。94年ロンドンの有名ギャラリー、ホワイトキューブで開催した初個展『My Major Retrospective』で注目を浴び、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(略してYBA)の1人として一世を風靡している。99年、ターナー賞にノミネートされ、2007年には由緒あるロイヤル・アカデミー会員に選出、および同年のヴェネツィア・ビエンナーレのイギリス代表で招待されている。
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トレイシー・エミン EMIN, Tracey
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略歴:
ここがミドコロ!:
トレイシー・エミンを一躍有名にしたのは『1963年から1995年まで私が寝た全ての男』という作品(2004年に火災消失)。青いキャンプ用のテントの外側には、アップリケでつくったピンクの文字で「1963--1995」と数字が描かれているが、問題はテントの内側。彼女がこの期間に関係を持った100人あまりの男の名前がアップリケで縫いつけられているのだ。この作品を見て一番驚いたのは当事者である男たち。その困惑も作品の一部ということか。その他、ネオン管で「アナルセックスは違法?」などと過激な言葉を表現するワード・アートも有名だが、ネオン管の美しさと文言とのギャップが、人間そのものの矛盾をついているようにも思える。現代美術界では作家本人の立ち振る舞いや言葉を作品化する傾向が強い。それだけ"作家=ブランド"という意識が定着しているのだろうが、人生の切り売りは本人の神経をすり減らしはしないのだろうか、ちょっと心配。するまでもないか。すり減ったら別の手法を考えるだろう、それも受け入れる度量の広さがアートにはある。
主な受賞歴:
1997年 国際ビデオアート賞 2000年 第50回芸術選奨文部大臣賞 2001年 第8回カイロ国際ビエンナーレ審査員賞 2007年 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート名誉博士号
主な展覧会歴:
1998年 グループ展「リアル/ライフ イギリスの新しい美術」展/東京都現代美術館
2005年 個展「Tracey Emin - When I Think about Sex...」/ホワイトキューブ(ロンドン) 2008年 個展「Tracey Emin - 20 Years」/スコットランド国立近代美術館
主な展示場所:
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)、 サーチ・ギャラリー(ロンドン)、テートブリテン(ロンドン)
text by Sachiko Fujiwara |
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