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マーク・ウォリンジャー WALLINGER, Mark

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略歴:
1959年イギリス、エセックス生まれ。
81年チェルシー美術学校卒業、85年ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ修了。イギリスの伝統や価値観、階級制度や宗教などの社会的テーマを、ユーモアを交えてアイロニカルに表現する作品を制作する。競馬をモチーフに馬の血統を階級制度や王室などのメタファーとして用いたり、盲人に扮した本人がヨハネ福音書の冒頭をそらんじながら歩く姿を逆回転で映し出すなど、絵画や写真、映像、彫刻、インスタレーションといった多様な表現手法を用いる作品は、話題性とともに高い評価を得ている。ベルリンの新国立美術館において9日間泊りがけで熊のぬいぐるみを着て行ったパフォーマンスの記録『Sleeper』(2007年)で、ターナー賞を受賞。ロンドン在住。

ここがミドコロ!:
アート作品は、そこに込められた物語性を理解すると、より深く楽しめるものだが、ウォリンジャーの作品はそれを逆手にとっている。作品『王国の入り口』(2000年)は、空港の到着ゲートから出てくる人をスローモーションで見せ、BGMにレクイエムが流れる。その荘厳な雰囲気だけで、テロリストでも現れるのではとヒヤヒヤするが、実際は何も起らない。私たちが勝手に「こうなるだろう」とイメージする物語の約束事を、あざ笑うような作品だ。全てのことに懐疑的になるのも悲しいが、見聞きしたことが必ずしも真実とは限らないということ。

主な受賞歴:
2006年 ターナー賞

主な展覧会歴:
1997年 グループ展「センセーション」/ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(ロンドン)
※ベルリン、ニューヨークに巡回
2001年 第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ
※第51回も参加
2007年 個展「State Britain」/テート・ブリテン(ロンドン)

詳しい展覧会歴はこちら


主な展示場所:
バルセロナ現代美術館、テート・ブリテン(ロンドン)、リーズ・シティ・アート・ギャラリー

text by Sachiko Fujiwara
この作家の最近のニュース:
2008.8.4

馬好きは筋金入りで、イギリス・エブスフリートに設置するパブリックアート・コンペに出品中の作品も馬の彫刻。ただしその大きさは実物の約33倍、高さ50メートルを超え、造船技術を用いた鉄製の馬だそう。採用されれば、英国最大のパブリックアートになるといわれている。発表は2008年の秋の予定。


 

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