1950年イギリス、ロンドン生まれ。
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジにて考古学、文化人類学、美術史を学んだ後、インドとスリランカで仏教を3年間学ぶ。74年にロンドンに戻り、79年ロンドン大学スレード美術学校の大学院課程を修了。80年代初頭、作家自身の体から型を取った彫刻で脚光を浴びて以来、人間の存在や人と外界の関わりを探求するような作品を発表し続けている。90年代から世界各地で行われたプロジェクト「フィールド」では、地元市民と共同で何万体もの素焼きの人形を作って、それを部屋にびっしり並べた。このインスタレーションは、東京でも六本木にある旧城南高等学校の体育館を使って行われた。ゲーツヘッドにある『エンジェル・オブ・ザ・ノース』は、イギリスで最も大きいパブリックアートとされている。97年には大英帝国勲章(OBE)を受章。
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アントニー・ゴームリー GORMLEY, Antony
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略歴:
ここがミドコロ!:
蝉の抜け殻でその一生を儚むように、自身の抜け殻をあちこちに設置しては人間の存在を憂えるのか、質量ともにスケールの大きなインスタレーションが圧巻。自分を素材にするのは、どんだけ“自分LOVE”なのかと疑いたくもなるが(ウソです)、本人不在でも“私がそこにいた”のは疑いようのない事実。アートを自己表現だけに終わらせず、人型のモチーフを使って社会をつなぐという意識に昇華させるのは“人間LOVE”だから。
主な受賞歴:
1994年 ターナー賞
1999年 サウス・バンク賞ビジュアル・アート部門 2007年 バーンハード・ヘイリガー賞彫刻部門
主な展覧会歴:
1987年 ドクメンタ8(カッセル)
1996年 個展「Still Moving Works 1975-1996」/神奈川県立近代美術館 ※1997年までいわき市美術館、名古屋市立美術館など国内6カ所を巡回 2006年 第15回シドニー・ビエンナーレ
主な展示場所:
東京オペラシティ、霧島アートの森(鹿児島)、名古屋市立美術館、いわき市美術館
text by Sachiko Fujiwara |
この作家の最近のニュース:
2008.6.2
ロンドンのパブリックアート・コンペ「4th Plinth(第四の台座)」に見事選出されたゴームリー。彼の案は鑑賞者が参加する、これぞパブリックアートな作品。台座の回りに落下防止のハンモック然とした網をめぐらし、一人一時間台座に立つことができる。100日間、24時間ぶっ通しで行うため、2,400人が参加できる見込み。網だけなので制作費はかかっていないけど、一時間立ちっぱなしの参加鑑賞者のための警備や緊急看護体制が大きな出費かも。
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