1975年兵庫県生まれ。
本名は田端綾子。陶芸家の田端志音を母に持つ3姉妹の次女で、"田端家の妹"で"たばいも"のニックネームを作家名とした。幼少期から母に連れられ展覧会をめぐり、6歳のときには毛筆で見事な仏画を描いたという。99年京都造形芸術大学日本画学科卒業。同年、卒業制作として手がけた『にっぽんの台所』がキリンコンテンポラリー・アワード1999最優秀作品賞を受賞。2002年の五島記念文化賞新人賞受賞により、ロンドンで1年間研修生活を送る。早くから国内外で活躍し知名度を上げ、26歳の若さで出身校である京都造形芸術大学情報デザイン学科の教授に就任する。花札、銭湯、台所など、ごく庶民的なモチーフを使って現代日本の社会が抱える問題を描き出すアニメーションや、立体と組み合わせたインスタレーションを継続的に制作している。
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束芋 TABAIMO
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略歴:
ここがミドコロ!:
インスタレーションの見せ方にも、並々ならぬこだわりを持つ束芋の作品を前にすると、「おじゃましまーす」とか「のぞいちゃお〜っと」という楽しい気分になる。作品のモチーフは台所や銭湯など日本のなつかしい風景だが、そこに流れる空気は単なる懐古趣味ではなく、リアルな現代ニッポンが抱える政治問題、家庭内の不調和、リストラなど。普通さを装う中に込められたブラックユーモアにしびれて、気楽に立ち去ることができない。気軽に入ったはずなのに。
主な受賞歴:
1999年 キリンコンテンポラリー・アワード1999最優秀作品賞 2002年 第13回五島記念文化賞美術新人賞 2004年 第23回京都府文化賞奨励賞
主な展覧会歴:
2002年 サンパウロ・ビエンナーレ
2006年 個展「ヨロヨロン」/原美術館(東京) 2006年〜2007年 個展「TABAIMO」/カルティエ現代美術財団(パリ)
主な展示場所:
ベネッセハウス・ベネッセアートサイト直島、ヘルシンキ現代美術館(キアスマ)、テート・モダン(ロンドン)
text by Sachiko Fujiwara |
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この作家の最近のニュース:
2008.7.9
シャネル主催の移動式美術展「モバイル・アート」に束芋が参加。展覧会のテーマ、"シャネルキルティングバッグの新解釈"に合わせて制作された作品は『アット ザ ボトム』。深さ3メートルの巨大なコップをキルティングで作り、内壁に昆虫や波のアニメーション映像を投影した。約4分間の映像を鑑賞する際、ちょうどコップ=バッグの中を覗き見るようになる。東京展の後はニューヨーク、ロンドン、モスクワと巡り、最後にシャネルのホームタウン、パリに凱旋帰国する予定。
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