1971年 岐阜県生まれ。
1997年 東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
「トーキョーワンダーウォール2000」に『Opened Eyes Closed Eyes』で入選以来、ECHO(資生堂ギャラリー、東京画廊、岡本太郎美術館)、Liminal Air(東京ワンダーサイト、ギャラリーA4)など、展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ます、ダイナミックなインスタレーション作品を次々と発表。日本だけにとどまらず、米、独、韓、中など世界中のギャラリー、美術館、公共施設、オフィスビルなどの空間を大胆に使い注目を集めている。
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大巻伸嗣 OHMAKI, Shinji
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略歴:
ここがミドコロ!:
床一面に顔料で花模様を描く、という作品『ECHOES -INFINITY』を資生堂ギャラリー
で発表した大巻伸嗣は、芸術における「儚さ」と「永遠性」を追求してみせました。
見る人はその上を歩くよう勧められ、これにより花模様の輪郭は薄れ、次第に色とり
どりの色彩が一面に拡散していきます。また滲んで消えていく模様の上に何度も花を
描くことで、時の流れの中で消滅していく生命の「儚さ」と、消えては現れる「永遠
性」を表します。空間全体には白色の薄い紗布を張り、天井を下げ、中二階から下り
てくる来場者に別の次元を覗いているような感覚がもたらされます。
ギャラリーA4と金沢21世紀美術館ギャラリーに展示された作品『Liminal Air
-Descend』では、光の波長を視覚化するために、さまざまな長さの白いロープを天井
から無数に吊るし、光に満ちた空中世界を作り上げました。このインスタレーション
作品の内部に入ってゆくと、私たちは光の中に吊るされた紐の感触に包み込まれ、空
間に浸透していくような感覚を覚えます。空間は光と時間の流動性を保ち、静けさに
満ちるのです。この2つの代表的な作品は、見る人に超越的な経験をもたらしたいと
いうアーティストの願望であり、ただ単に展示されているものからでは達成できな
い、身体的にかかわることによって実現される"体験"をもたらしたいという願いで
もあるのです。
主な受賞歴:
1997年 キリンコンテンポラリーアワード奨励賞 2000年 トーキョ-ワンダーウォール入賞 2003年 第6回岡本太郎記念現代芸術大賞特別賞 2006年 マコーミック・トリビューン財団コンペティション入選
主な展覧会歴:
2005年 個展「Echoes Infinity」/資生堂ギャラリー
2007年 個展「大巻伸嗣 LIMINAL AIR」/金沢21世紀美術館デザインギャラリー 2008年 横浜トリエンナーレ2008 2008年 グループ展「日常の喜び」/水戸芸術館
主な展示場所:
資生堂ギャラリー、水戸芸術館
text by 真部フランセス |
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